応用が進む鋼管検査

検査対象物にダメージを与えることなく検査を行う非破壊検査の技術は、様々な分野で応用されている技術です。(^^)v
鋼管検査などにもの広く利用されています。

元々はコンクリートの内部構造を調べたり鉄筋の傷を調査したりといった形で建築分野で活用されてきた技術ですが、様々な検査技術の導入とノウハウの蓄積により、今では非常に幅広い分野で技術が応用されています!!

非破壊検査の技術が活用されている例が、スイカの検査です。
夏の風物詩であるスイカは、たたいて中身を確認するというやり方がよく知られています。
これは叩いた時の音の響き具合によって内部がしっかりと詰まった良いスイカであるかどうかをチェックする伝統的な方法なのですが、これも一種の非破壊検査といえるでしょう。

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現在一部のブランドスイカの出荷前検査では、非破壊検査の技術によってスイカの状態がチェックされています。
超音波検査によって内部の状態を確認したり、内部構造を画像で見ることで状態をチェックしたりして中身のしっかり詰まった出来の良いスイカだけをブランドに認定しています。
果物や野菜の検査に技術が使われる例は多く、他との差別化を目指すブランド野菜の
選別には広く用いられるようになっています(・ω<)

古代の技術研究にもこの技術が用いられています。
過去に作られた一部の工芸品は、どうやって製造されたのか不明なものがあります。
外部からは細工の様子が確認できないようになっているのですが、うかつに手を出してしまうと破損したり元通りに組み直せなくなってしまう可能性があるため分解して調査することができません。^^;

そんな時にも非破壊検査の技術が役立ちます。
放射線を用いた撮影で内部構造を調べたり、材質の違いによって使用されている部品をチェックしたりする方法を活用することで、今まで製造技術が不明だった古代の遺物の構造を明らかにし、どのようにして製作されたのかの謎を解明することに成功しています。(*^_^*)

本来は構造物の検査などに使用されてきた技術ですが、アイデア次第でさまざまな応用が可能であることが証明されています。
これからますます各分野で応用が進んでいけば、より多様で高精度な検査が可能になるでしょう。

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